移動式オービス(可搬式オービス)に捕まりたくないなら小学校近くと、ゾーン30は時速45キロ以下で走れ

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移動式オービス(可搬式オービス)に捕まりたくないなら小学校近くと、ゾーン30は時速45キロ以下で走れ

2023年、私が住む北海道では「固定式オービス」が、ほとんど廃止されました。都道府県によって差がありますが、特に秋田県・京都府・和歌山県・島根県・鹿児島県・沖縄県なども顕著に「固定式オービス」での検挙数が減っているようです。(ドライバーWEBより)

実際に、私の住む北海道・道南地方でも「移動式オービス(可搬式オービス)」が、よく見られるようになったので、行政情報からの観点で調べていきたいと思います。

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自己紹介

おにぎり
おにぎり

私がこの記事を書いています。

北海道の田舎に住む、一般的なサラリーマンのおじさんです。

趣味で法律を勉強しています。行政情報なども勉強中。

資格はありませんが、法律や規則に関しての知識を理解している自信はあります!

可搬式オービスの警告看板についての情報はコチラです。

固定式オービスと可搬式オービスの違い、通常の「取締(ネズミ取り)」の特徴

よく一般に、持ち運びができてるオービスを「移動式オービス」と呼びますが、正式名称は「可搬式速度自動取締装置」です。

ですので、この記事では「可搬式オービス」と、お伝えいたします。

固定式オービスの特徴

  • 移動ができない、ずっとその場所にある
  • 時速30キロオーバーから検挙されることが多い
  • 国道や高速道路などに多い
  • 写真を撮られ、後日、呼び出される

これらが、私たちが慣れ親しんだ「固定式オービス」の特徴です。この特徴に慣れ過ぎている私たちは、「可搬式オービス」に捕まってしまう可能性が高いと思います。

通常の速度取締(ネズミ取り)の特徴

  • 即時に検挙される
  • 警察車両や検挙車両の駐車スペースが必要
  • 検挙に携わる人員が多数必要

移動式オービスの特徴

  • 移動ができるし、スペースが少ない場所でも設置することが可能!(検挙車両を止める必要がない!)
  • 固定式オービスより低速の違反でも検挙可能!
  • 最小限の人員で検挙可能!

他の特徴も考えられますが、「驚異な点」を挙げてこれから説明したいと思います。

小学校近くと、ゾーン30は時速45キロ以下で走る理由!

過去の判例や、法的な根拠により、固定式オービスの検挙方法とは違う点を説明いたします!

可搬式オービスは、固定式オービスよりも小さな違反も検挙できる!!

固定式オービスは、おおむね走行速度を時速30キロ超過した場合に検挙されるのが一般的です。

しかし、可搬式オービスでは、それよりも小さい速度超過でも検挙されることがあります!実際には、時速15キロオーバーから検挙している事例が見受けられます。

それはなぜか?

15キロオーバーくらいじゃ、捕まらないと思ったらダメですよ!

固定式オービスが30キロオーバーを検挙するのは「同じ場所を常に監視するのは人権を侵害している」から

どうして、固定式オービスでは30キロオーバー以上を検挙するのか?それには理由があります。

固定式オービスは、常に監視しているので「人権侵害に当たる可能性」がある

例えば、時速5キロオーバーを検挙対象とすると、1時間に何台もの車両が検挙され、その度に写真が撮られることになります。

警察が頻繁に国民を写真にとることが「人権侵害に当たる可能性がある」と昭和55年に裁判所が示しました。

しかし、あまりにも危険な運転は、写真を撮ってでも検挙すべきであると考えます。

「国民のために、危険だから写真をとっても良い速度」が、時速30キロオーバーなのです。

可搬式オービスは「常に監視」していないから、時速30キロオーバー以下も検挙できる!

裁判所の見解では、「同じ場所を監視するのは人権侵害に当たる可能性がある」とのことでした。

可搬式オービスは、「同じ場所」を「常に」監視することではないので、固定式オービスよりも多くの写真を撮っても、「人権侵害に当たらない」と解釈されています。

なので「可搬式オービス」は時速30キロオーバー以下でも検挙されます!

小学校近くと、ゾーン30に可搬式オービスが設置される理由

通学路や生活道路での事故を防ぐことが、近年の課題となっています。

取締地域を「速度管理指針」で警察署が示しています。

実は、取り締まる地域を事前に警察署が示しています

速度管理指針というものが、各警察署で公開されています。

「どのような目的のため」に、「どのような場所」で、取り締まりを行うことを、国民に公開しています。

速度管理指針は、どの警察署のHPにも掲載されています。

「自治体名」+「速度管理指針」で検索してみてください!

2023年に取り締まりが行われる地域(速度管理指針より)

速度取締は、危険な地域で行われるとのことです。危険な地域を要約します。

  • 地域学路や高齢者利用施設周辺、生活道路、「ゾーン30
  • 裏道・抜け道
  • 交通事故が多発している地域

これらが速度取締を行う場所です。各自治体の警察署のHPで確認することができると思いますが、ほとんどのHPでも、これらの地域は速度取締の対象となっています。

特に「ゾーン30」はどこの警察署の速度管理指針にも示されているので、要注意です。

速度管理指針では、「これらの地域等」と、表示しているため、これら以外の場所でも速度取締を行う可能性はあります。

「ゾーン30」とは、「抜け道」の危険から生活道路を守る対策

ゾーン30とは、生活道路のある地域一帯すべての道路を「30キロ制限」にする取組です。

ゾーン30の表示についての画像。

比較的人口密度の高い市街地が「ゾーン30」に設定されやすいです。最近のカーナビでは「ゾーン30」の注意喚起も行われます。

時速30キロが、飛び出しを回避できるギリギリの速度

なぜ、30キロ制限かと言うと、「飛び出しを回避できる、ギリギリの速度」だからです。

過去のデータから割り出されたもので、狭い生活道路やスクールゾーンに設定されます。

このような生活道路や児童の通学路で、可搬式オービスの取り締まりが行われやすいです!

可搬式オービスは、住宅地や狭い場所でも設置可能!

固定式オービスや、通常の速度取締よりも「固定式オービス」の方が様々な場所で速度を取り締まることができます。

常に設置していないので住宅地を撮影しても良いとされている。

固定式のオービスは、常に住民の生活を撮影してしまうので、住宅地には設置が難しいとされています。

その点、「可搬式オービス」は常に撮影していないので、住宅地のようなプライベート地域でもオービスを設置し、撮影することが可能とされています。

場所を取らないので狭い場所でも設置できる

通常の速度取締(俗に言うネズミ取り)では、警察車両の駐車スペースや検挙した車両の駐車スペースが必要になるため、取締場所がとても制限されます。

しかし、「可搬式オービス」は、違反車両の走行データ車両ナンバー運転者を撮影し、それを証拠に後日処分を行うものなので、駐車スペース必要とすることなく違反車両を取り締まることが可能です。

今まで取り締まりを行えなかった場所でも、取り締まりを行っています!

実際に私の住む地域でも、今まで行っていなかった、「小学校付近の国道」で可搬式オービスが活躍しております!

【まとめ】可搬式オービスに捕まらないために

  • 速度取締は「生活道路」「通学路」(ゾーン30)「抜け道」「交通事故の多い箇所」で行われる。
  • 可搬式オービスの設置できる場所は広い!
  • 時速30キロオーバー以下でも検挙される

可搬式オービスは、日本の交通取り締まりの、革命ともいえる進化を遂げています。

今までの取り締まりの常識が覆される、と言っても過言ではないと思います。

日常の運転にて、安全を意識するのは当たり前ですが、これからは特に、生活道路や通学路など、狭く今までに取り締まりが行われていなかった場所も意識して運転しましょう。

参考サイト

参考文献

自動速度取締装置(オービスⅢ)による交通取締りの法的意義と機能

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