郵便物や荷物が届かなかったときは、どうしたらよいか?誰に責任があるのか?Amazonや楽天?ヤマト運輸や郵便局?自分が泣き寝入りしなければならないの?
アマゾンや楽天で注文した商品が届かない、なんてことはありませんか?
このページを見ている人には、今現在、商品が届かなくて心配している人が多くいると思います。
困って、焦って、どうしてよいかわからない人のために、法的なことも含めて整理し、わかりやすく説明したいと思います。
この記事を書いている人
私がこの記事を書いています。
北海道の田舎に住む、一般的なサラリーマンの「おじさん」です。
趣味で法律を勉強しています。行政情報なども勉強中。
資格はありませんが、法律や規則に関しての考え方を理解している自信はあります!
いきなり結論:あなたの手元に届くまで、商品発送の請求をすることができる。
Amazonなどの発送者が、購入者への義務を果たすには、購入者の現在の住所に持っていかくことが必要です。Amazonなどの発送者は、発送したことで購入者への義務を果たしたことになりません。
(弁済の場所及び時間)
第四百八十四条 弁済をすべき場所について別段の意思表示がないときは、特定物の引渡しは債権発生の時にその物が存在した場所において、その他の弁済は債権者の現在の住所において、それぞれしなければならない。
その他の弁済は債権者の現在の住所で弁済しなければならない、とは
「買った人のところに持って行って、初めて約束が果たされる」ということです。
※「特定物」とは、ざっくり言うと「代替えのできないもの」です。ネットで購入する、一般的な商品のほとんどは「その他の債権」になります。
基本的には、商品が購入者に届かないと、販売店は売買の約束を果たしたことにはなりません。
届いていないことを、販売店に報告し、商品発送の催促をしましょう。
宅配業者や郵便局のミスで荷物が届かないとき
宅配業者が荷物を紛失してしまったり、誤って廃棄してしまったりすることもあるかもしれません。
そのようなときは、どのようになるのでしょうか?
基本的には、商品の再発送を請求し到着を待とう
先ほど説明したように、販売者には「住所地に届ける」義務があります。商品を住所地に届けるため、再発送をしなければ約束を果たしたことになりません。
アクシデントにイライラすることもあると思いますが、
まずは、商品が届くことを優先して行動してみませんか?
基本、宅配業者や郵便局に損害賠償等を請求するのは「発送者」
宅配料を直接支払い、宅配業者と契約して配達を行っているのは「発送者である販売店」です。
基本的に、宅配業者のミスにより損害を受けるのは、発送者である販売店です。
なので、当初から商品購入者が、宅配業者に「損害の賠償」を求めてもスムーズに対応してくれない可能性が高いです。
損害賠償請求権を、商品購入者に譲渡するケースもあるようですが、
基本的には、販売店に問い合わせる方がよろしいかと思います。
商品が遅れた!届かなかった!損害賠償を請求しよう!と、思っているとき
せっかくネットで欲しいものを購入したのに、「商品が届かなかった」又は「遅れて届いた」ときには、大変腹立たしい気分になると思います。
そんな時、思い浮かぶのは「損害賠償」です。販売店が約束を破ったのだから、現金を請求しよう!と考える方もいるかもしれませんので、調べてみました。
直接的な損害があって、初めて損害賠償が認められる。
第415条
- 債務者がその債務の本旨に従った履行をしないとき又は債務の履行が不能であるときは、債権者は、これによって生じた損害の賠償を請求することができる。ただし、その債務の不履行が契約その他の債務の発生原因及び取引上の社会通念に照らして債務者の責めに帰することができない事由によるものであるときは、この限りでない。
商品の到着が遅れたこと(債務不履行)が直接の原因で、損害が生じたときは債務不履行による損害賠償を請求できる可能性があります。ただし、販売者側に帰責事由(落ち度、責任みたいなもの)が無い時は請求できません。
様々なケースがあると思います。「損害賠償を請求できない」ケースも多くあると思いますので、消費者ホットライン等へ相談するのが良いかと思います。
まとめ
商品が届かないときは、「販売会社に連絡する」のが一番正しい方法だと思います。
その次に、宅配業者に連絡するべきだと思います。
忙しい時期、荷物の到着が遅れるとイライラしますけどね…
多少高くても、信頼できる販売業者を選ぶことも大事だと思いますよ。