元サッカー韓国代表MFのキ・ソンヨン氏が、過去の性的暴行疑惑を巡る損害賠償訴訟で、二審でも一部勝訴したと報じられました。
2026年10月23日、韓国のソウル高等裁判所は、元後輩のA氏による控訴を棄却しました。
一審では、元後輩のA氏とB氏に対し、キ氏へ合計1億ウォンを賠償するよう命じていました。
このうちB氏は控訴しておらず、賠償を命じた一審判決が確定しています。今回、A氏の控訴も棄却され、一審の判断が維持された形です。
問題の発端は2021年。元後輩2人が、小学生時代にキ氏らから性的行為を強要されたと主張したことでした。
キ氏は疑惑を全面的に否定し、名誉を傷つけられたとして法的措置を取っていました。
この記事では、キ・ソンヨン氏の経歴、疑惑が浮上した経緯、一審と控訴審の判決、刑事捜査の結果について紹介します。
キ・ソンヨンが性的暴行疑惑を巡る民事裁判で二審も一部勝訴
韓国メディアのSTARNEWSによると、ソウル高等裁判所は2026年10月23日、キ・ソンヨン氏が元後輩らを相手に起こした損害賠償訴訟で、A氏の控訴を棄却しました。
これにより、キ氏側の請求を一部認めた一審判決が維持されました。
裁判所は、元後輩側が追加提出した証拠を検討しても、一審の判断を変更する理由はないと判断したと報じられています。
今回の裁判は、過去の性的暴行疑惑を公表されたことで名誉を傷つけられたとして、キ氏が損害賠償を求めた民事訴訟です。
キ氏が性的暴行の罪で起訴され、刑事裁判を受けたというニュースではありません。
聯合ニュースが控訴審の結果を報道
韓国の聯合ニュースも、キ・ソンヨン氏が損害賠償訴訟の控訴審で勝訴したと伝えています。
【動画】KBS Newsが2026年10月23日の控訴審判決を報道
韓国の公共放送KBSも、元後輩による性的暴行疑惑の提起を巡る損害賠償訴訟で、キ氏が二審でも勝訴したと報じています。
キ・ソンヨンとは何者?元韓国代表のサッカー選手
キ・ソンヨン氏は、韓国出身の元サッカー韓国代表選手です。
1989年1月24日生まれで、主にミッドフィルダーとして活躍してきました。
韓国のFCソウルで頭角を現し、スコットランドのセルティック、イングランドのスウォンジー・シティ、ニューカッスル・ユナイテッドなどでもプレーしました。
韓国代表としても長年活躍し、ワールドカップなどの国際大会に出場した経験があります。
今回注目されているのは、サッカー選手としての活動ではなく、小学生時代の出来事を巡る疑惑について、元後輩らを相手に起こした民事裁判の結果です。
キ・ソンヨン氏のプロフィール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | キ・ソンヨン(奇誠庸) |
| 生年月日 | 1989年1月24日 |
| 国籍 | 韓国 |
| ポジション | ミッドフィルダー |
| 主な所属歴 | FCソウル、セルティック、スウォンジー・シティ、ニューカッスル・ユナイテッドなど |
| 代表歴 | 元韓国代表 |
| 今回のニュース | 元後輩らとの損害賠償訴訟で二審も一部勝訴 |
性的暴行疑惑はなぜ浮上した?2021年に元後輩2人が被害を主張
今回の裁判の発端は、2021年2月に浮上した過去の性的暴行疑惑です。
当時、キ氏の元後輩であるA氏とB氏は、2000年ごろに全羅南道の小学校サッカー部の宿舎で、キ氏らから性的行為を強要されたと主張しました。
これに対し、キ氏は疑惑を全面的に否定しました。
キ氏側は、虚偽の主張によって名誉を傷つけられたとして、元後輩らを刑事告訴するとともに、5億ウォンの損害賠償を求める民事訴訟を起こしました。
その後、刑事捜査と民事裁判が進められ、今回の控訴審判決に至りました。
一審で元後輩2人に1億ウォンの共同賠償命令
2025年7月9日、ソウル中央地方裁判所は、キ・ソンヨン氏が起こした損害賠償訴訟について判決を言い渡しました。
聯合ニュースによると、キ氏は元後輩2人に対して5億ウォンの賠償を求めていました。
裁判所は請求の一部を認め、A氏とB氏に合計1億ウォンを共同で賠償するよう命じました。
この判決は「原告一部勝訴」とされ、キ氏が求めた賠償額の全額が認められたわけではありません。
【動画】YTNが一審の1億ウォン賠償命令を報道
韓国のニュース専門チャンネルYTNは、2025年7月の一審判決について報じています。
今回の控訴審判決ではなく、元後輩2人に共同賠償が命じられた際のニュースです。
The Korea Heraldも一審判決を報道
韓国の英字新聞The Korea Heraldも、2025年7月にキ氏側に有利な民事判決が出たことを紹介しています。
元後輩2人のうち控訴したのはA氏だけ
今回の裁判で重要なのが、一審判決後の元後輩2人の対応です。
STARNEWSによると、A氏とB氏のうち、B氏は一審判決を不服として控訴することはありませんでした。
そのため、B氏に対する賠償判決は確定しています。
一方、A氏は一審判決を不服として控訴し、ソウル高等裁判所で審理が行われました。
しかし、2026年10月23日の控訴審では、A氏の控訴が棄却されました。
したがって、今回の控訴審で争われたのはA氏による不服申し立てであり、元後輩2人がそろって控訴していたわけではありません。
控訴審ではなぜ一審判決が維持された?
STARNEWSによると、ソウル高裁は元後輩側が提出した資料について、主張を裏付ける証拠としては不十分だと判断しました。
裁判所は、過去に性的暴行があったと主張する側には、その事実を裏付ける資料が必要だと説明したと報じられています。
また、元後輩側が追加で提出した証拠についても、一審の判断を変更するほどのものではないと判断しました。
その結果、キ氏側の一部勝訴という一審判決が維持され、A氏の控訴は棄却されました。
News1も二審の一部勝訴を報道
韓国のNews1も、キ・ソンヨン氏が性的暴行疑惑の提起を巡る損害賠償訴訟で、二審でも一部勝訴したと報じています。
Xportsnewsも1億ウォンの賠償判断維持を報道
韓国のスポーツメディアXportsnewsも、今回の控訴審で1億ウォンの賠償判断が維持されたことを伝えています。
警察は2023年に双方について証拠不十分と判断
今回の民事裁判とは別に、過去の性的暴行疑惑については刑事捜査も行われていました。
聯合ニュースとSTARNEWSによると、警察は2023年、キ氏が元後輩らを告訴した事件について、証拠不十分として嫌疑なしと判断しました。
また、元後輩らが主張したキ氏による性的暴行疑惑についても、関連する証拠が不十分だと判断したとされています。
つまり、警察の捜査では、双方の主張について刑事責任を問うための十分な証拠が確認されなかったと報じられています。
一方、今回の民事訴訟では、キ氏に対する元後輩らの発言を巡る損害賠償責任が判断されました。
刑事捜査での判断と民事裁判での判断は、対象となる法律上の問題や証明の基準が異なります。
キ・ソンヨン側が民事裁判で勝訴した意味は?
今回の控訴審では、元後輩らに対する損害賠償を命じた一審判決が維持されました。
そのため、民事裁判では、元後輩らにキ氏への賠償責任を認める判断が示されたことになります。
ただし、この判決は、元後輩らが訴えた過去の性的行為について、キ氏の刑事責任を直接判断したものではありません。
また、元後輩側の主張を裏付ける証拠が不十分と判断されたことと、過去の出来事のすべてが客観的に解明されたことも同じではありません。
今回のニュースでは、名誉侵害などを巡る民事上の判断と、過去の性的暴行疑惑に関する刑事上の判断を区別して理解することが重要です。
なぜ2026年10月に再び注目された?
2021年に浮上した疑惑が再び注目されたのは、2026年10月23日に控訴審判決が言い渡されたためです。
2025年7月の一審ではキ氏側の一部勝訴となりましたが、A氏が控訴したことで、裁判は二審へと進みました。
今回、ソウル高裁がA氏の控訴を棄却し、一審の判断を維持したことで、韓国の複数の報道機関が判決を伝えました。
聯合ニュース、News1、Xportsnewsなどの公式Xでも、控訴審の結果が紹介されています。
キ・ソンヨン氏の裁判の経緯を時系列で整理
| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 2000年ごろ | 元後輩らが後に被害を主張する出来事があったとされる時期 |
| 2021年2月 | 元後輩のA氏とB氏が、小学生時代にキ氏らから性的行為を強要されたと主張 |
| 2021年 | キ氏が疑惑を否定し、元後輩らを刑事告訴。5億ウォンの損害賠償も請求 |
| 2023年 | 警察が証拠不十分を理由に嫌疑なしと判断したと報道 |
| 2025年7月9日 | ソウル中央地裁がA氏とB氏に合計1億ウォンの共同賠償を命じる |
| 一審判決後 | B氏は控訴せず、賠償判決が確定。A氏のみが控訴 |
| 2026年10月23日 | ソウル高裁がA氏の控訴を棄却し、一審判断を維持 |
裁判結果のまとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 原告 | キ・ソンヨン氏 |
| 被告 | 元後輩のA氏とB氏 |
| 裁判の種類 | 損害賠償請求の民事訴訟 |
| 請求額 | 5億ウォン |
| 一審の裁判所 | ソウル中央地方裁判所 |
| 一審判決 | 2025年7月9日、キ氏側の一部勝訴 |
| 賠償命令 | A氏とB氏に合計1億ウォンの共同賠償命令 |
| 控訴した人物 | A氏のみ |
| B氏の扱い | 控訴せず、一審の賠償判決が確定 |
| 控訴審の裁判所 | ソウル高等裁判所 |
| 控訴審判決 | 2026年10月23日、A氏の控訴を棄却 |
| 刑事捜査 | 2023年に警察が証拠不十分と判断したと報道 |
| A氏の上告 | 有無は明らかになっていない |
まとめ
元サッカー韓国代表MFのキ・ソンヨン氏が、過去の性的暴行疑惑を巡って元後輩2人を相手に起こした損害賠償訴訟で、二審でも一部勝訴しました。
2025年7月の一審では、元後輩のA氏とB氏に対して合計1億ウォンの共同賠償が命じられました。
このうちB氏は控訴せず、賠償判決が確定。A氏のみが控訴しましたが、2026年10月23日、ソウル高裁はその控訴を棄却しました。
一方、過去の性的暴行疑惑を巡る刑事捜査では、警察が2023年に証拠不十分と判断したと報じられています。
今回の判決は、キ氏が元後輩らを相手に起こした民事訴訟に関するものであり、過去の疑惑について刑事裁判で有罪・無罪が言い渡されたというものではありません。
今後、A氏が上告するのかについても関心が集まります。

