ラクトアイス警察とは何か?SNSで巻き起こる“アイス論争”の正体
最近SNSで話題となっている「ラクトアイス警察」。このユニークな呼び名は、実在する団体や組織ではなく、ラクトアイスに対して過剰に反応・批判する人々を揶揄するネットスラングとして広まりました。
「ラクトアイス警察」が誕生した背景
「ラクトアイス」とは、日本の食品分類において「乳固形分3%以上」のアイスクリーム類を指します。分類上は以下のように分かれます:
分類 | 乳固形分 | 乳脂肪分 |
---|---|---|
アイスクリーム | 15%以上 | 8%以上 |
アイスミルク | 10%以上 | 3%以上 |
ラクトアイス | 3%以上 | 制限なし |
氷菓 | ー | ー |
ラクトアイスはコストを抑えるために植物性油脂や添加物を多く含む製品が多く、これが一部の人々の間で「体に悪い」「アイスクリームとは言えない」などの批判的な意見を生む要因となっています。
「ラクトアイス警察」騒動の発端:リュウジさんのX投稿
この議論が大きく注目されたのは、2024年7月29日、料理研究家のリュウジさん(@ore825)がXに投稿した以下の内容がきっかけです:
「ラクトアイスってのは乳固形分が3%以上のものを差す名称で、例えばただのかき氷に練乳かけただけで分類的にはラクトアイスになるんだよな。これを響きだけで不健康だと思ってしまう人間はハッキリ言ってバカです」
この投稿は、沖縄の「ブルーシールアイス」を“体に悪いラクトアイス”と批判したユーザーへの反論として投稿されたものでした。
その後、リュウジ氏の投稿にはコミュニティノートも付き、「ラクトアイスだから不健康とは限らない」とする補足も表示され、多くの支持と反響を呼びました。
ラクトアイスってのは乳固形分が3%以上のものを差す名称で
— リュウジ@料理のおじさんバズレシピ (@ore825) July 29, 2024
例えばただのかき氷に練乳かけただけで分類的にはラクトアイスになるんだよな
これを響きだけで不健康だと思ってしまう人間はハッキリ言ってバカです https://t.co/oqdSye1Bm9
SNSでの使用例:「ラクトアイス警察」とは誰のことか?
「ラクトアイス警察」という言葉は、次のような人々を指して使われます:
- 投稿されたアイス画像に「それラクトアイスだよ」といちいち指摘する人
- 「本物のアイスはアイスクリームだけ」とこだわる人
- 添加物や植物油脂の使用を過度に問題視し、ラクトアイス=不健康と断定する人
こうした“揚げ足取り”や極端な指摘が、他のユーザーにとっては滑稽に映り、逆に「ラクトアイス警察」というミームとして消費されていったのです。
TikTokに現れるラクトアイス警察👮 pic.twitter.com/z86m75ckmR
— しろいハト (@Kap0era) March 22, 2025
実際ラクトアイスは「体に悪い」のか?
ラクトアイスに植物性油脂や安定剤などの添加物が含まれるのは事実ですが、日本で市販されている食品の多くは、法律に基づいて安全性が確保されています。
つまり、ラクトアイス=悪というわけではなく、
- 「価格が安い」
- 「さっぱりしている」
- 「乳脂肪が苦手な人には向いている」
といったラクトアイスならではの利点もあるのです。
まとめ:分類ではなく“楽しさ”で選ぼう
「ラクトアイス警察」という言葉が生まれた背景には、SNSでの過剰な批判やマウント合戦があります。しかし、食品の分類にこだわりすぎるのではなく、自分が美味しいと思うものを適度に楽しむことが最も大切です。
リュウジさんの言うように、「響きだけで不健康」と決めつけるのではなく、内容と量、そして生活習慣を見直すことが、健康的な食生活への近道かもしれません。
@kerokerokelorappi #アイス #アイスクリーム #コンビニアイス #コンビニスイーツ ♬ オリジナル楽曲 – 永井ローラ