山本由伸も取り入れたBCエクササイズとは?矢田 修さんとは?「世界に類を見ない投手」を目指す男の秘密
日本のエースが掴んだ“投球の真髄”とは
引用元(全文はこちら→)https://news.yahoo.co.jp/articles/01747f9236d91dfd9f624dc0cafd140bb3530b30
オリックスからメジャー・ドジャースへと羽ばたいた山本由伸投手。
彼の代名詞ともいえる独特なフォームと「150km/hフォーク」の裏には、BCエクササイズという体の使い方を根本から見直す理論があった。
この“規格外の進化”を支えた練習法に迫る。

世界を見据えたフォーム改造の起点
山本が初めてトレーナー・矢田修氏を訪れたのは2017年。
当時18歳で、右肘の張りに悩んでいた彼に、矢田が教えたのが「BCエクササイズ」だった。
これは筋トレではなく、体の正しい軌道と重心を感じ取る訓練法。
「力を伝える方向」を徹底的に整えることで、無駄なく球速を生み出す身体感覚を養う。
その結果、フォークボールで150km/hを記録し、“打てない球”を完成させた。
BCエクササイズとは?
BCエクササイズは、矢田修(「キネティックフォーラム」代表)が30年以上のデータをもとに確立した、身体の重心・バランス・動きの“偏り”を整えるトレーニング/施術体系「BCトータルバランスシステム(BC Total Balance System)」の一部です。
「B=bio」「C=cell(細胞)」を意識し、生きている身体を細胞レベルから改善することを標榜しています。
筋力増強的なウェイトトレーニングとは異なり、体の使い方・重心制御・連動動作を重視。
「正しく立つ」「正しく歩く」「正しく走る」「正しく投げる」という段階構成を掲げ、特に立つ/呼吸/集中/重心という基礎動作を重視しています。
山本由伸は筋トレを封印!?
一般的な投手がウェイトトレーニングで筋力を増やすのに対し、
山本は筋トレを封印している。
理由は「筋力よりも体全体で正しく投げる感覚が重要」だからだ。
矢田のメソッドでは、筋肉を「動かす」よりも「連動させる」。
その中心がBCエクササイズであり、
投球動作を支える“インナーバランス”を磨くことが目的だ。
フォーム改造以降、山本の投球は滑らかさと再現性を増し、
ストレート・フォーク・カットすべてが均一のフォームで出せるようになった。
矢田 修さんとは?
矢田修氏は、キネティックフォーラムの代表を務めるトレーナー/施術家です。
約30年にわたるデータの蓄積・研究により、施術・トレーニングメソッド「BCエクササイズ(および体系としての BCトータルバランスシステム)」を確立。
主な活動内容に、動作・身体バランスの分析、野球・陸上・競技アスリートへの指導、少年野球チームでの体操・エクササイズ指導などがあります。
山本の代名詞の一つに、
やり投げ器具「フレーチャ」を使うトレーニングがある。
これは肘だけで投げると飛ばず、
体全体で力を伝える感覚を掴むための練習。
BCエクササイズで培った“体幹から投げる”意識とセットで行うことで、
フォームの軌道と重心感覚が一致していく。
彼はボールの重心まで感じ取り、
「一番いい球=一番打たれない球」を目指して日々投げ続けている。

